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よくあるご質問
受診/手術費用に関するご質問 | 側弯症に関するご質問2 
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側弯症に関するよくあるご質問
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Q. ギプスや牽引は効果があるのですか?(Q.16)
Q. 手術はなぜ必要なのですか?(Q.17)
Q. どんな人に手術が必要なのですか?(Q.18)
Q. 手術にはどのような方法があるのですか?(Q.19)
Q. 手術で角度はどのくらいよくなるのですか?(Q.20)
Q. 手術の危険性について教えて下さい(Q.21)
Q. 手術には輸血がいるのですか?(Q.22)
Q. 手術後はコルセットやギプスがいるのですか?(Q.23)
Q. 手術の後はベッドでねているのですか?(Q.24)
Q. 運動は一生できないのですか?(Q.25)
Q. 金属の棒は抜かなくていいのですか?(Q.26)
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Q&A Q.16〜Q.26 Q.1〜Q.15へ>>
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Q. ギプスや牽引は効果があるのですか?(Q.16)
A. 装具で十分な矯正が得られないとき、約1ヵ月から2ヵ月の間、より矯正力の強いギプスをまいて矯正する方法があります。ギプスを取った後は装具をします。
 また、首と腰にベルトをして、自分の力で背骨を伸ばす方法があります(コトレル牽引法)。他にも多くの牽引法があります。これらの方法は装具の補充療法として、また手術前の準備として行うものです。
ギプス コトレル牽引法
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Q. 手術はなぜ必要なのですか?(Q.17)
A. 側弯が進行すると息苦しさなどの呼吸機能障害が出現しますが、症状が出てから手術をしたのでは呼吸機能は改善しません。そのため進行する心配がある側弯症は、手術により進行しないよう固定する必要があります。また、身体の形を少しでも良くするという目的もあります。
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Q. どんな人に手術が必要なのですか?(Q.18)
A. 側弯症の分類、年齢や側弯の部位と型、今までの進行の程度、基礎疾患や合併疾患などを考えて総合的に判断する必要があります。今までに10歳〜12歳時に60度以上の側弯はほぼ100%進行すること、40−45度以上に達してしまった側弯は成人になってもゆっくり進行することなどが報告されています。これら過去の報告を元に、患者さん個人の状態を考慮して手術を決めます。
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Q. 手術にはどのような方法があるのですか?(Q.19)
A. 手術は、背骨を矯正して戻らないように固定します。これには背中から手術する場合(後方法)と胸または脇腹から手術する方法(前方法)があります。両方行う場合もあります。どの方法を行うかは、年齢や弯曲の部位、程度などによって決めます。
後方法は、背中の真ん中を縦に切って、筋肉をよけた後、背骨に金属製(ほとんどはチタン合金)の棒を2本いれて、ねじや引っ掛ける金具(MYKRES®, Legacy®など)、特殊なひも(ネスプロン®テープ)などで背骨を矯正していきます。しかし、これだけでは数年すると金属疲労を起こしてチタンの棒が折れてしまうので、骨盤や肋骨などの骨をとって移植し、骨がひとつの塊になるようにします。こうすることによって、背骨を一本の骨の柱とし、背骨の曲がりが進まないようにします。
以前は一本の金属の棒で矯正・固定していましたが、手術のあと10ヵ月の間ギプスをする必要があったため、患者さんには大きな負担でした。現在は手術方法が進歩し、手術後にギプスやコルセットをしなくてもすむようになりましたが、この新しい方法は私が約20年前(1985年)に日本に初めて取り入れた方法です(論文参照)。 前方法は、大きくわけて2つの方法があります。
一つは、背骨のクッションの役割をしている椎間板を切除して、一つ一つの背骨の連結を切り離す前方解離術で、矯正をしやすくするために、後方法と組み合わせて行ないます。私は、この前方解離術をするのに胸腔鏡を使用する新しい方法も行なっています。
もう一つは、椎間板を切除したのち、数本の特殊なねじを脊椎の横からねじ入れ、金属の棒で連結し矯正・固定します。この場合も肋骨などを採取して骨移植します。
重度な側弯に対しては、矯正が困難で危険性も増すため、手術に際しては他にもさまざまな手段が用いられます。
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Q. 手術で角度はどのくらいよくなるのですか?(Q.20)
A. 手術での矯正される程度は、個人差が大きく、年齢が高くなるほど背骨も硬くなり矯正率も悪くなります。側弯のおおよその矯正率は、後方法で約60%、前方法で約70%です。
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Q. 手術の危険性について教えて下さい(Q.21)
A. 手術の危険性については、「側弯症の手術前の説明(一例)」 を参考にしてください。
神経の麻痺(足が動かなくなったり排泄感がなくなるなど)、手術後の感染(化膿)、肺などの呼吸器の障害などいろいろな合併症が数%前後生じる可能性があります。神経の麻痺に対しては手術中に電気で神経を刺激したり、特殊な麻酔方法で手術中に足を動かして麻痺がないことを確かめる方法がありますが、絶対大丈夫という方法はありません。危険性の程度は、それぞれの側弯の状態によって異なりますので、手術に際しては詳しく説明を受けてください。
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Q. 手術には輸血がいるのですか?(Q.22)
A. 背骨は血液を作る場所でもあります。手術で背骨を削ったりするので、かなりの出血が予想されます。手術前に貯めた自分の血液(自己血)および手術中に出血した血を集めてきれいにしたもの(回収血)を使用します。それでも血が足らない場合には日赤の保存血を使用することもあります。特発性側弯症の後方手術では、ほとんど日赤の血を使うことはありません。もともと貧血の人や、予期しなかった出血があった場合には、日赤の血を使用することがあります。保存血を使用した場合には肝炎等に感染する可能性があります.感染が万一生じた場合は肝炎の治療を内科の先生にお願いすることになります。
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Q. 手術後はコルセットやギプスがいるのですか?(Q.23)
A. 10年位前までは用心のために手術後にコルセットをしていた時期がありますが、現在では通常、コルセットやギプスは必要ありません。しかし、特殊な手術の後には、コルセットやギプスを巻く必要がある場合もあります。
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Q. 手術の後はベッドでねているのですか?(Q.24)
A. 後方手術の場合は、背骨をしっかりと固定しますので、麻酔が覚めたら立ち上がって歩いてもかまいません。もちろん実際にはそんなことはできませんが、普通は手術の翌日または、翌々日から歩く練習を始めます。以前は1週間ベッドで寝ていましたが、かえって筋肉や心臓・肺機能が低下することがわかり、できるだけ早く座ったり歩いたりすることが大切です。
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Q. 運動は一生できないのですか?(Q.25)
A. 手術のあとは、約1年間体育などの運動はできません。手術のあと数ヵ月したら、軽いジョギングや水泳はできますが、背骨がしっかりとした一本の柱になるには、約1年かかります。1年たったら、人とぶつからない運動は可能です。たとえば、テニスや遊びで行うバレーボールなどです。手術後2年たって完全に骨が固まったら、柔道やラグビーなどのコンタクトスポーツが可能です。手術の仕方によって多少変わりますので、詳しいことは担当の医者に尋ねてください。
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Q. 金属の棒は抜かなくていいのですか?(Q.26)
A. 手術のときに身体に入れた金属は、特に障害を起こさなければ抜きません。年をとったらどうなるのかという心配もありますが、背骨を金属で矯正するという手術方法は1960年代に始まった方法なので、どのようになるかがまだはっきりわからないのが現状です。ただ、手術後40年たった患者さんの報告が出始めていますが、現在のところは大きな問題はないようです。「先のことがわからないのであれば、金属を抜いてほしい」という希望もあります。使用した金属は、骨のなかに埋もれていますので、せっかくできた骨の柱の一部を壊さなくてはならないこと、また骨を広範囲に削るため出血が多いことなどの問題もあり、通常は入れた金属が何らかの障害(あたると痛いなど)がなければ、無理にとりません。
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