側弯症の診断と治療には専門的な知識と経験が必要です。放置しておいてもよいのか、保存的治療(手術以外の治療)が必要なのか、手術をしたほうが良いのか等十分な診察と検査を行う必要があります。これには、身体診察、X線検査、CT検査、MRI検査、超音波検査、血液検査などの必要な検査を行ったうえで診断します。
側弯症の治療の第1歩は診断です。X線を見て、背骨が曲がっているからすぐ側弯症という名前をつけて体操や治療を始めるという場合がありますが、しっかりとした診断ができてから治療を開始するべきです。背骨が横方向(側方)に曲がる脊柱側弯症は、主として成長期の子どもと、中年以降におこってくるものとがあります。
一口に側弯症といっても、その病気の原因は100種類以上あります。
まず大切なことは側弯症の原因を調べることです。これは、ほかの病気でも同じですが、腹痛といっても、便秘が原因の腹痛から癌によるものまでその原因はさまざまです。もちろん治療法も異なります。同じように、側弯症というのは背骨が曲がっているということで、その原因を調べる必要があります。
頭の先からつま先まで診察して体の状況を調べ、知覚検査や色々な反射などの神経の検査を行い、X線・MRIなどの補助検査を行ったあと、現在考えられる診断をつけなくてはなりません。
放置すると進行するものがありますので、注意が必要です。正確な診断と適切な治療を受けられることをお勧めします。
もし現在治療中の患者さんで、自分の側弯症の診断名がわからない方は、かかりつけの医者に診断名をたずねてください。民間療法を受けている方も同じです。是非、自分の側弯症はなんと言う側弯症であるかたずねてください。
側弯症はまず診断が大切! |